最近あまり仕事をしていないので(しろよっ!!)以前よりよく映画を観たり、本を読んだりしている。
といっても私の場合、随分前に話題になったものを時代遅れで観たり読んだり。。。
チャップリンの”THE KID”とか、”サウンドオブミュージック”とか。
今頃。。。。
昨日観たのはシャーリーズセロンがアカデミー主演女優賞をとった
”モンスター”。
ツタヤで借りて、昨日が返却日だったので、慌てて昨夜観て今朝、開店前にミカエルと散歩がてら返却BOXに返しに行き、セーーフ!!!
今までいくら延滞金をツタヤに支払ったことか。。。
「え?アナタも?!」
このストーリーはアメリカで実際に起きた女性殺人鬼のフィクションである。
< アイリーン・ウォーノス 1956年2月29日ミシガン州ロチェスター生まれ
7つの殺人で6つの死刑判決を受け、2002年10月に薬物注射により死刑が執行された。
映画「テルマ&ルイーズ」のモデル>
アイリーンは幼い頃性的虐待を受け、自らもヒッチハイクをしながら売春をし生きていた。
愛されることを知らず愛を求めてひとり孤独に。
そしてやっと愛し愛される人と出会い、その”女性”と生きていくためにまた売春を始めた。
そこからピストルで何人もの売春相手を射殺するに至る。
金を奪い、車を奪い、命を奪う。
主役を演じたのは絶世の美女、シャーリーズセロン。
20キロ近くも増量して、整形メイクをして体当たり、いや、魂当たりで臨んだ。
見事だった。
風貌だけでなく、仕草、話し方、歩き方、どこをとってもあの美しいセロンには見えない。
ブリジットジョーンズの日記のレニーなんて問題ではない。
あの悲壮感に満ちた殺人鬼は彼女以外、誰がなりえただろうか。
ここでセロンの生い立ちにも触れてみたい。
南アフリカでフランス系の父とドイツ系の母の間に生まれた。南アフリカ郊外の農場で育ち、モデルとしてキャリアを積み、有名なジョフリー・バレエ・スクールでダンスを学んだ。膝の故障がきっかけでダンスを断念、ロサンジェルスに移り女優を目指す。
ここまで読むと、バレエダンサー、モデル、女優と、華々しいスターの経歴が読み取れるが、彼女の生い立ちはまた激しい。
彼女の母親は、アルコール依存と暴力の激しい父親を、幼い彼女の目の前で射殺している。
彼女の根底にはそうしたトラウマがある。
この役は、彼女がやらなければならなかった。
彼女にしか出来なかった。
この映画からは色々なメッセージが汲み取れる。
こんなに卑劣な殺人鬼にも同情の気持ちが湧いてくる。
深夜にあまりにも重く心に残り、明るくなるまで眠れなくなってしまったワタシは、隣でくーくー寝息をもらしながら気持ちよさそうに寝ている
を見て、思わず鼻をつまんでつついいたりして起こして道連れにしようと何度も試みた。
なんて自分勝手な。。。
DVD買いたいです。もいちどじっくり観たい映画です。
最近読んだ本は、これまたひと昔前に話題になったダニエル・キースの”アルジャーノに花束を”。
これも”人生で大切な事”を考えさせられる本でした。
この読書感想文はまた今度!
最近は、運動部から文科系に移りつつある感じです?
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!