何年前になるのだろう・・・・。
あれは夜の六本木。
ワタシは一人のブラザーに出逢った。
彼は、自称ダンサー、モデル、シンガー。
確かに顔も体もかなりイケメン。
夜の街で、クラブの閉店後、肩を抱き寄せられ、耳元で甘い歌声でラブソングを歌われ、
ワタシはすぐに恋に落ちた。
(今考えると、かなり勘違いだったが。)
今考えれば、見た目はかっこよかったが、その彼と居て、何が楽しかっただろう・・・・?
ファッションだったな、完全なる若気の至り。
さて、そんなんだったから、もともとそう長く続くはずもない恋愛だったのだが、
別れの決定打は、そう、”唐揚げ弁当”。
ある夜、彼は当時私が一人暮らしをしていたマンションに現れた。
ワタシも仕事から帰ったばかりで、タイミングはちょうど良かったのだけど、
彼の手にはセンブンイレブンの唐揚げ弁当が。
ひとつだけ。
ワタシが食事を済ませているかどうか、電話して聞くか、聞かないまでも、余分に買ってくるだろーが。。。
ワタシの部屋で一人で唐揚げ弁当を食べ始め、
「食べる?」
と、唐揚げをひとつ差し出された時は、
なんだか彼がとってもせこく見えて、冷め始めていた心が一瞬にして凍り付いてしまった。
あー惜しい。。。
かっこよかったのに。
いや、もう見た目で男を判断する年頃はとっくに過ぎた。
絶対イヤ!!!
今なら最初からそんなヒト、選ばない。
こんなこと書いてたら、急に旦那さんに会いたくなっちゃった。
なんかほっとするなー。あの雰囲気。
Kとは、血がつながっているよーな気がする。
彼曰く、前世では、自分の娘だったんじゃないかと。
完全に子供扱いされているが、そんなところもまた心地よい。
アレ?いつの間にか、ノロケ話になってしまった。
唐揚げ弁当。
皆さんは、どんなコトが一気に冷めたきっかけになりましたか?
よかったら、教えてください。
○○物語。